「朝起きたら目が・・・」朝起きたらなんだか目に違和感があり、鏡を見たらまぶたが赤く腫れている!しかも痛いし痒い!なにかにぶつけたとか、特に原因になることも思いつかないのに・・・。そんな経験、みなさんお持ちではないでしょうか?
それ、キズや打ち身ではなく「ものもらい」という目の病気かもしれません。ものもらいは人にうつることはありませんが、痛みや痒み、目の充血や目ヤニといった不快な症状を引き起こします。
また、まぶたが腫れたまま仕事や学校に行くのは少し恥ずかしいですよね。そんなやっかいなものもらいには、できればもう二度とかかりたくないものです。今回はものもらいの原因と、誰にでも簡単にできる5つの予防方法をご紹介します。
「朝起きたら目が・・」ものもらいの原因と5つの予防方法
ものもらいとは?
ものもらいとは、まぶたにできものができて赤く腫れ、痛みや痒みなどをともなう目の病気の総称です。「ものもらい」は主に関東地方の呼び方で、関西などの他地域では「めばちこ」「めいぼ」などと呼ばれています。ものもらいは、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」という2種類の病気に分けられており、それぞれ原因が異なります。
ものもらいの原因:麦粒腫の場合
麦粒腫は、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が入り込むことが原因で起こります。急性の化膿性炎症を起こすため、「朝起きたら目が・・・」という急な症状を引き起こすのです。
原因となる菌はさまざまですが、おもに黄色ブドウ球菌という細菌によって起こります。黄色ブドウ球菌は健康な人の喉や鼻、毛髪、肌などに存在する、とても身近な細菌です。多くの場合1,2週間で自然に治癒しますが、眼科で点眼薬と軟膏を処方してもらうと早く治ります。ひどい場合には切開し、膿を出す必要があります。
ものもらいの原因:霰粒腫の場合
霰粒腫は、まぶたのマイボーム腺という場所が詰まることが原因で起こります。慢性の炎症のため普段はあまり痛みなどの症状はありませんが、黄色ブドウ球菌などの細菌に感染してしまうと腫れや痛みが発生します。
たいていの場合1か月ほどで自然に詰まりは解消しますが、眼科で温シップによる治療をうけると早く治ります。ひどい場合には、切開や注射などでマイボーム腺の詰まりをとります。実は、マイボーム腺が詰まらないように予防することは難しいといわれています。
しかし、細菌感染によって痛みや腫れなどのつらい症状が引き起こされるという点は麦粒腫と同じなため、そこはなんとか予防できそうです。それでは、このつらい症状を予防する5つの方法をみていきましょう。
予防法その1 清潔にする
ものもらいの原因は細菌感染ですから、まぶたの清潔を保つことが1番です。汚れた手やタオルで目をこすらないように気を付けましょう。また、目薬をまぶたに付けてささないことやアイメイク用の道具をマメに洗うことも効果的です。まつげの根元はもともとホコリや雑菌がたまりやすい場所なので、洗顔時に特に丁寧に洗い流すようにしましょう。
予防法その2 疲れをためないようにする
疲れがたまって体の抵抗力が落ちているときは、いつもより簡単に細菌に感染してしまい、ものもらいが出来やすくなります。規則正しい生活とバランスのよい食事を心がけ、その日の疲れはその日のうちに解消するようにしましょう。
予防法その3 食べ物に気を付ける
香辛料などの刺激の強い食べ物や、エビやカニなどの甲殻類はものもらいの引き金になりやすいです。また、アルコールには炎症を悪化させる作用があり、ものもらいが重症化するおそれがあります。ものもらいが出来やすい人や「ちょっと目が変かも・・・」と思うときには、これらの食べ物を避けるようにしましょう。
予防法その4 コンタクトレンズをしっかり管理する
コンタクトレンズ自体がものもらいの原因になることはありません。しかし、コンタクトレンズをしっかり洗浄しなかったり使用方法を守らなかった場合、コンタクトレンズに雑菌が発生し、ものもらいを引き起こす可能性があります。コンタクトレンズはきちんと清潔に管理し、手もきれいに洗ってから脱着するようにしましょう。
予防法その5 化粧をしっかり落とす
化粧品が汗腺などに入り込むと雑菌が繁殖し、ものもらいになってしまう恐れがあります。特にアイラインはまつげの隙間を埋めるように書きますが、まつげ付近はものもらいが出来やすい場所のため注意が必要です。とはいえ、女性にとってメイクは毎日欠かせないもの。できるだけ濃いメイクを避け、メイク落としで毎日きちんと落とすようにしましょう。
いかがでしたか?
朝起きたら突然まぶたにできている「ものもらい」、痛いし痒いしちょっと恥ずかしいし、とても嫌なものですよね。ものもらいには2種類ありますが、辛い症状を引き起こす原因はどちらも細菌感染です。そのため、まぶたの清潔を保つことが1番の予防につながります。今回お伝えした5つの予防法で、ものもらいとさよならしましょう。
まとめ
「朝起きたら目が・・」ものもらいの原因と5つの予防方法
・ ものもらいとは?
・ ものもらいの原因:麦粒腫の場合
・ ものもらいの原因:霰粒腫の場合
・ 予防法その1 清潔にする
・ 予防法その2 疲れをためないようにする
・ 予防法その3 食べ物に気を付ける
・ 予防法その4 コンタクトレンズをしっかり管理する
・ 予防法その5 化粧をしっかり落とす