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ちょっと待った!鼻毛を抜く行為が実は危険な5つの理由

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ちょっと待った!鼻毛を抜く行為が実は危険な5つの理由「鼻毛出てるよ」と言われると、その場で始末できないので、トイレなどでこっそり抜くことに。でも、鼻毛は抜いてはいけません!知らずにやっている方は今すぐやめないと、あとで取り返しがつかないほど危険です。とかく邪魔者にされがちな鼻毛ですが、実は大切な働きをします。

普段、空気と一緒に細かいホコリや細菌が鼻から入ってきます。鼻毛を抜くと、抜いた後の毛穴にばい菌が入って化膿の原因になります。また、鼻毛は鼻に入った異物を体内に入れないためのフィルターなので、抜くとこの機能も失われて体に悪い影響を与えます。

では、何がそんなに危ないかという5つの理由をお話しします。



 

ちょっと待った!鼻毛を抜く行為が実は危険な5つの理由

 

鼻毛を抜くと鼻が腫れる


鼻毛を抜くのが原因で、鼻が腫れてしまうことがあるのをご存じですか?鼻の中には常に、外気に含まれる細かいホコリや細菌が入り込んできます。そのため、鼻の穴の中(鼻腔)は雑菌でいっぱいの状態です。また、鼻腔は粘膜でできているため、細菌が繁殖するのに適度な湿気を常に含んでいますが、鼻毛を抜けばそうした細菌が開いた毛穴に入ってしまいます。

それだけではありません。鼻毛も他の毛髪と同じように、毛穴の奥にある「毛乳頭」というところから生えています。この毛乳頭は皮膚の一部で、その先は血管や神経ともつながっています。鼻毛を抜くと、単に毛穴が開いて残るだけでなく、毛乳頭から毛を引き剥がして皮膚を傷つけてしまいます。

人間の体は、傷ついた部分に細菌が入ると炎症を起こして抵抗するようにできています。毛穴でこれが起こった状態を「毛嚢炎」と言いますが、鼻毛を抜くと鼻の中が毛嚢炎になるため、鼻が腫れてしまいます。毛嚢炎は、毛穴の中で連鎖球菌やブドウ球菌などが繁殖したために、その部分が化膿してニキビのように腫れあがる症状です。鼻にこれが起こった場合も、症状が軽ければ痛みなどの自覚症状もなく、そのまま治ることもあります。

ところが重くなると炎症のために鼻が赤く腫れ上がり、気になって鼻にさわっただけでもズキッと痛むようになってしまいます。こうなると、病院で化膿を止めるための抗生物質を処方してもらい、数日から1週間ほど飲み続けないと痛みも腫れも長引いてしまいます。症状がさらにひどければ、切開手術で膿を出さなければなりません。

 

鼻毛を抜いて死ぬことも


鼻毛を抜くことによる鼻腔の化膿は、単なる毛嚢炎だけで済むとは限りません。鼻は顔の真ん中にあり、脳に近いため脳に続く血管が張りめぐらされています。このため侵入した細菌は、血管を通って脳に至ることもあります。昔から「鼻を中心に、片手で覆える範囲のできものは気をつけろ」と言われているのはこのためです。毛嚢炎が顔、特に目や鼻の周辺にできる面ちょう(「ちょう」はやまいだれに丁)という病気があります。

これは細菌に感染した鼻や目のまわりが化膿によって大きく腫れ上がるだけでなく、細菌が脳に達して髄膜炎や脳炎などを併発すると、死に致る可能性も少なくない病気です。現在では抗生物質の発達によって死亡率は減っています。しかし恐ろしい病気であることに変わりはありません。鼻毛を抜いたことが原因で面ちょうになったのに万一放置してしまうと、最悪の場合生命が危険にさらされます。

 

鼻毛は大事なフィルター


鼻毛は、鼻からつながる喉、気管、肺を守ってくれています。鼻毛があるために、鼻に入った雑菌やほこり、さらに小さな虫などが気管や肺などに入らないで済んでいます。何かの原因でくしゃみをした時には、鼻毛フィルターで止められていたほこりや雑菌は一気に排出されます。

このように、鼻毛は呼吸器系統の最前線にあって、体を守る大事な働きをしてくれています。そのため鼻毛を抜くことは、人体のメカニズムの中で鼻が果たしている呼吸器官のフィルター機能を低下させることになります。その結果、ちょっとしたことでも風邪をひきやすい体質になる他、毎年流行する恐ろしいインフルエンザに感染する可能性も高くなります。

また、気管や肺にほこりなどが入ると、その部分に炎症が起こり、気管支炎や肺炎の原因になります。肺炎は日本人の死因の中で4番目に多く、決して軽く見てはいけない病気ですが、鼻毛を抜くのをやめることで、少しでも肺炎予防になります。

 

花粉症と鼻毛


花粉症が鼻にくると、ムズムズして気分が悪いのでとにかくスッキリするものが欲しくなります。鼻がスッキリ通るようにするために、のど飴をなめたりマスクの内側にスプレーをかけたりします。ムズムズが気になり始めると、中には鼻毛の動きまで気になると言って鼻毛を抜いてしまう人がいますが、これは逆効果です!

鼻毛を抜いてそのフィルター機能を低下させてしまうと外敵がのどまで侵入するため、体内でこれに対する過剰な反応がアレルギー症状を引き起こします。鼻毛があれば鼻に入った花粉をさえぎってくれるのに、わざわざ鼻毛を抜くことは、花粉症を悪化させる原因になります。

 

鼻毛を抜くと味覚が衰える?


鼻毛と味覚というと、ちょっと意外な関係に思えるかもしれませんが、味は舌だけで感じるものではありません。目をつぶったり鼻をつまんだりして何かを食べてみるとすぐわかりますが、人間が味を感じるためには、目や鼻も大切な働きをしています。

目が「おいしそうだ」と感じ、鼻が「いい匂いだ」と感じることで、味覚が増しています。そこで鼻毛ですが、鼻毛の中には小さな「嗅毛」という毛があり、これが食物のにおいを感じて脳に伝える働きをします。そのため、鼻毛を抜くとにおいを感知する能力が下がります。

「最近何を食べてもおいしくない」と気になったら、味覚障害の症状のこともありますが、鼻毛を抜いていないかどうかもチェックしてみてくださいね。

 

いかがでしたか?

このように、たかが鼻毛といって抜いてしまうと危ないことがたくさんあります。くれぐれも鼻毛は抜かないように、気になったら切ることです。先の丸い鼻毛専用ハサミや、手軽な鼻毛切り(鼻毛カッター)が市販されているので、それを使うことをおすすめします。外出先で鼻毛が気になることもあるでしょうから、鼻毛カッターなどはバッグやポーチに入れる必須アイテムですね!

 

まとめ

くちょっと待った!鼻毛を抜く行為が実は危険な5つの理由

・ 鼻毛を抜くと鼻が腫れる
・ 鼻毛を抜いて死ぬことも
・ 鼻毛は大事なフィルター
・ 花粉症と鼻毛
・ 鼻毛を抜くと味覚が衰える?



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